■ ビーズの道具のお話
アクセサリー作りに良いニッパの選び方
ニッパの選び方
ニッパってたくさん種類があるけど、アクセサリー作りにベストなニッパってどう選んだら良いのかしら?
そう思いませんか?
アクセサリーを作る時によく使うニッパは、どんなものでも良い訳ではありません。
使いやすい、カットしやすいニッパは、
必ずしも手芸屋さんに売っている訳ではないのでちゃんと選んで買う事が大切です。
【1】ニッパってどんなもの?
ニッパは、電線・針金などを切断するのに用いる工具。針金切りです。
アクセサリー制作では、ビーズを通したピンを切ったり、
針金(ワイヤーと言いますが)を使って装飾をした最後に、カットする時にニッパを使います。
ニッパーも正しい呼び方です。
ニッパもニッパーも違いはありませんので、どちらで探してもOKです。
【2】アクセサリー作りには手のひらサイズ
配線コードや針金を切断する事に使われるニッパを
アクセサリー作りに使うのですから、より女性の手になじむ
小型の手のひらサイズが好まれます。
手芸屋さんで販売されている物は、大きさとしてはだいたい合格の物が
売られています。
小型で刃のちいさなものじゃないといけません。
【3】閉じる、開く
ニッパに限らず他の工具も同じですが、
開いたり閉じたりする時に、
開きっぱなし、閉じっぱなしの物があります。
皆様も触った事がある、お父さんの工具箱に入っている大きなニッパ。
いわゆるペンチと呼ばれ、はさんで曲げたり、釘を抜いたり、もっと力を入れたら切断するタイプのニッパです。
これは、アクセサリーの制作に合いません。
閉じっぱなしで使う時に、わざわざ開いて挟んでカットして、そして閉じてなおす。
そういった作りになっています。
第一重く、大きすぎます。
ニッパには、閉じたり開いたりを握ったりゆるめたりする事でバネを利用して、
手と連動するタイプの物がありますので、そういった物じゃないとアクセサリー作りは、疲れます。
【3】ここが大切、失敗しがちな大切な部分
ニッパの刃先はメーカーやシリーズによって色々あります。
その中でもカットする切断面が見える事。これって結構重要です。
買う時に吊り下げ状態で刃先を見てみると、
刃先が見えているから大丈夫!と思うかもしれませんが、
実際に切ってみないと解らない部分です。
ニッパを持ってピンや針金を間に挟み、カットする時にその部分が見れるかどうか?
意外と、このあたりかな?カットしちゃえ~~と
カットする部分を確認せずに切らなければならないようなタイプがあります。
先ほども言いましたが、お父さんの道具箱にあるニッパは、
ご自宅のコンセントなどで使う姿を見たことがあるのでは無いでしょうか?
その時は、だいたいこのあたりでカット。という状態で、1ミリ2ミリを考えずカットしても良かったはずです。
しかし、アクセサリー作りでは、1ミリ2ミリがとても大切です。
狙いをつけたところでぴったりカットする必要があります。
ですので、必ずカットをするその瞬間も目で見えなければ良い作品は出来ません。
【4】切断面の美しさ
スパッと切れる切れ味最高!
と言っても、切断面がつぶれにくいものが作品作りでは綺麗に仕上がります。
切れ味が良いという事は、切断面の美しさにも通じるので、
間違いの無いものを選びたいと思います。
【5】残念だけど消耗品
ビーズの道具はどれをとっても、比較的長持ちです。
そんな中、残念ながらニッパだけは消耗品。
最初に良い道具を揃えて欲しいと願うわたくしも、ニッパは消耗品なので
あまりコストを掛けたくない。という皆さんの気持ちも解るのですが、
手は癖を覚えるので、やはり慣れるなら良い工具で慣れて欲しいですし、
そして、同じ物を買い替えて欲しいと思います。
買い替える時期としては、
カットの後、少しまだつながっているようだから無理やり刃でひっぱるようになると
切断力が無くなって来ておりますので、新しいものに買えましょう。
ただ、ハサミ研ぎ(とぎ)専門業者さんで相談すると、切断力が蘇る事があるのでそれもおすすめです。
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このような方がいらっしゃいました。
ニッパに納得がいかず、何度かいろんなメーカーの物を試してみたが、
納得がいかず、使わず捨てれないニッパがいっぱい。
まるでニッパジプシー。と言われていました。
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この方の間違いは、
1.最初に「作れれば良い」と思い手芸店で安物を買ってしまった。
2.切れ味が悪いので、最初より少し良い物を買った。しかしすぐに切れ味が悪くなる。
3.3本目を手にした状態の時、いったいどれが切れ味が良い状態なのかが解らなくなり、3本とも手にするのが嫌になる。
4.思いきってちょっと価格の高いニッパを求めてみたが、手になじまない気がする。
このように…最初、安物を安易に買ってしまったばかりに、ニッパの相場も解らなくなり、
ある程度あれこれ試してみたら、どれにも手が慣れていないので、どれが自分にぴったりなじむのかが解らなくなった。
このような状態になってしまったんですね。
安物を買って、続かなければ辞めたらいいや、とか、
安物を買って駄目ならそれから考えてもいいし…という考えは最初から辞めるべきです。
ジプシーになっちゃうのが一番悪い。
安物でも、使いこなせるならジプシーになるよりはずっとマシです。
ですから、是非 最初に買うニッパは、よく考えて買って下さいね。
葉月硝子
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- 2019.01.27
- 16:05
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