■ ビーズの道具のお話
アクセ作りに最適な工具
はじめてビーズアクセサリーをしようと思う人が、
まず 悩むのは工具の事だと思います。
■道具にこだわる人、こだわらない人
最初から道具にこだわる人。
そんな人は大抵失敗しないし、何をしてもある程度長続き致します。
道具にこだわる人は、良い道具を買うので
作品作りに置いても、失敗の無い成長を遂げる事で最初からあるレベルを保てます。
一方、とにかく安く始めたい。
続くかどうか解からないから…と消極的に物事を始めたら
結局は、やってみても何だかしっくりしたものが出来ないだろうし
「わたしってやっぱり不器用なんじゃないか?」等と
間違った考えでがっかりしたが上に、すぐに止めちゃう結果になります。
アクセサリーを作る事は、どのような手芸と比べてみても
非常に簡単。
するのが好きか嫌いかという選択があるだけで、
誰でもしようと思うと、ある程度は完璧に作れます。
そんな入りやすい趣味のひとつであるアクセサリー作りだから
してみようと思った人は、「安くはじめる」のでは無く
「道具にこだわってテンションあげてはじめて欲しい」
■どんな工具が必要かについて
アクセサリーを作るには、いろいろな技法が出来ていたので
工具もさらに種類が増えたとも言えますが
一般にはじめての趣味としてとらえた作品作りであれば
次の3つがあれば、作品は出来上がる。
・ニッパ
・平やっとこ
・丸やっとこ
それぞれの役割を説明します。
▽ニッパ
糸やテグスと言った物では無く、ピンを切ります。
チェーンなども切ります。
代替え品としては、良く切れるハサミでもOK。
爪切りでも代用できます。
「良く切れるハサミ」「爪切り」と言ったように
スパッと切れるのが望ましい。
代用品はいくらでもあるニッパではありますが
切れ味や工具の先の見え方等、ニッパに勝るものなしと思って下さい。
▽平やっとこ
つぶし玉(カシメとも言う)をつぶします。
カンとカンをつなぐ時に使います。
テグスの作品などを作る時は、テグスが細いので指ではひっぱりにくい時が
ありますが、この平やっとこでつまんでひっぱるとスムーズな作業ができます。
平やっとこでどんな事ができるか?と書いてみれば、これぐらいか!と思いますが
アクセサリー制作には、まずこれが必要という程出番が多い工具です。
▽丸やっとこ
ワイヤーアートなどでも出番がありますが、ワイヤーアートは少し技術とセンスが
いりますので、基本に慣れてからにしましょう。
基本の中でも、ピンを曲げるという作業があります。
そんな時にこの丸やっとこを使います。
平やっとこでもピンを丸く曲げることが出来ますが
綺麗な丸を作るには必要な工具です。
どうしても予算の関係で小さく始めたい人が必ず購入しないといけない。としたら
まずは「平やっとこ」でしょう。
■アクセサリー作りの工具は、揃えたらほぼ買い換えない。
上記で少しだけではありますが、工具の使い方について記述致しましたように
工具は、液体を混ぜたり、糊を付けたり…そう言った付くと使えなくなった等と
いうような使い方をしないのが一般です。
ですから、刃先は汚れません、悪くなりません。
ステンレス製を選んでおけば、汚れず錆びず何年も新品のままです。
それを考えれば、本当に揃えたら買い換える必要がない道具という事になります。
わたくしも、今年2016年で約15年のビーズ歴です。
しかし、平やっとこ、丸やっとこ、曲爪やっとこは最初に購入したものを
ずっと使い続けています。
ほぼ、毎日出番がありますから、1日いくらで減価償却しているかと思う程です。
ただ、ニッパだけはうっかり使ってはいけないものを切ったばかりに傷が付いたり
また、だんだん刃がにぶくなり切れずらくなったりで、3代目を使っています。
工具のように、手に握って使うものは、自然と癖を覚えてしまいますので
最初に買った物をずっと使い続けて大切にする事、とっても大事です。
買い換え無いものなら、絶対に良い物を最初から揃えましょう。
<残念なお話し>
最初に100円ショップ等で売られている物や、外国製の安価な商品を
手に取ってしまうと、
もう少し使い勝手が良い物を…と思うけれど
どれを買ったらいいか解からないから、ズルズルと使ってしまっている。
という事になりかねません。
なかなか、買い換えれなくなるんですね。
いくら100円ショップで買って、使い勝手は悪くても
「工具はそう簡単に壊れない」から買い換えるチャンスを逃してしまいます。
手に握るものはいつのまにか、癖を覚えてしまうので
最初に買う道具こそ、選んで欲しいと思います。
当店で販売しているのは、トップ工業さんの工具で、小さくて女性の手にぴったり、
長く作業をしても疲れにくく、肩こりもありません。
しかし、当店の工具だけが良いと言う訳ではありません。
お教室やご友人宅でたまたま使った工具でも、「良い物」だったら
ご推薦の工具だったら、それを使い続けるのも良いと思います。
ただ、安いから…という選択だけはしないようにご注意くださいね。