■ ビーズの収納のお話
ビーズ収納ケース軌跡 Vol.3 ”カートル”
アクセサリー制作は、ご自宅での楽しみのひとつ。
そんな方が多いのでは無いでしょうか?
わたくしも、このグラスマーブルのお仕事が忙しくなってからは、
ビーズを外出先でする事が無くなりました。
外出先と言いましてもほとんどが実家滞在時ではございますが、
年齢とともに、自宅中心の楽しみとなっています。
Vol.2のファイバーボックスも何でも入るので、
今でも保管用として投げ入れをしながら収納を助けてくれています。
主にチェーンやワイヤー、テグスなどを入れ、
トレーにはそれに関係するボールチップやカシメなど種類多く収納しています。
■3代目 ビーズ収納箱”カートル”の素材について
素材は木製です。
この3代目の”カートル”を作る以前にあまりにも
ビーズチェストの使い勝手が良かったので、
やっぱり、引き出しに勝るもの無しだなぁ~と思ったわたくしは、
家の中をあっちこっちと持ち歩ける木製で引き出し式のビーズ収納箱を作る事に致しました。
■3代目 ビーズ収納箱の仕様について
ビーズチェストと同じ工場での生産でしたので、
ビーズチェストの横に置いても違和感のないものを作りたく
引き出しのツマミなどは、同じ物を付けました。
白い色の箱が欲しいというお客様のご要望もお聞きし、
茶色と白色の2色展開です。
カートルの留め具はアンティークゴールドでツマミとほぼ同じ色。
この留め具はとても良く出来ています。
蓋を手で持ち少し上から落とすと、ストンと落ちて簡単に閉まるのに、
閉まると取っ手を持って歩いても外れません。
開ける時は、指で一旦引くことで天板を上にあげる事が出来ます。
機能的にも素晴らしいものですが、色もとても気に入りました。
蓋を開けると、蓋側には工具が差せるようにしました。
これは以前から、わたくしが工具の置き場所として収納箱には必ず必要である。
という考えに基づいたものですが、
工具の先が鋭い(するどい)ので、蓋の部分を傷つけるという事が考えられたので、
特殊な布を貼る事に致しました。
布ですが、表面はビニールコーティングがしてあるので、傷つきません。
こうする事で、一番上のスペースは高さもあり便利な収納庫になりました。
引き出しは、少し深めの2段。
1段の引き出しに、ビーズケースLサイズが2段重ねられる収納力でした。
■誰のために作ったの?
ここまで読まれた方は、葉月の為に作ったんじゃない。とおっしゃると思います。
確かに…わたくしにも便利なように作りました。
しかし、この時代にメールを下さるお客様の中にご主人が定年を迎えるという方が多くいらっしゃったので、
「わたくしもこれからは、自宅でのんびりビーズを楽しむわ。」というお声が聞こえたり、
「子供も独立して、部屋が空いたので そこに友人を呼んでビーズを楽しむつもり…」と、
聞くだけでも楽しそう!!と思うお話がたくさん飛び込んで来たので、
自宅でのアクセサリー制作の充実を考え、木製の収納箱を作った。という背景もございます。
■3代目 ビーズ収納箱の問題点
この”カートル”の問題点はまったく感じる事がありませんでした。
強いて言えば、こんなに扱いやすい収納箱を作る職人さんが居らっしゃらなくなったことでした。
この商品は、廃盤になってからもお問い合わせを多く頂きました。
生産した時期もあまり長く無かったので、お使い頂けなかった方々には大変申し訳無い気持ちが今も残ります。
さて、次に挑戦したビーズ収納バッグは、プレミアムと呼ぶにふさわしい逸品を目指しました。
続きは、
4代目ビーズ収納バッグ ”JJ”へ
葉月硝子