■ ビーズの道具のお話
ビーズ工具「平やっとこ」の選び方
ビーズアクセサリーの制作に必ず必要とされる専門工具、「ニッパ、平やっとこ、丸やっとこ」を
選ぶときにチェックするポイントを参考にして下さい。
平やっとこは大きさや形などとても種類の多い工具です。
アクセサリー制作をする上で使いやすい平やっとこの選び方を知っておきましょう。
今回は平やっとこを選ぶときのポイント6つです。
いずれも、中級以上の方なら知っている基本中の基本です。
①購入時の注意点、ギザ無しを選びます。
「ギザ有り」と「ギザ無し」があります。
アクセサリー制作に使うのは「ギザ無し」です。
ギザは、左右が合わさる部分にギザギザの溝の事を言いますが、
これがあると挟んだ物が滑らずしっかり掴めます。
しかし、アクセサリーを作る場合は、このギザで素材を傷つけてしまいますので、使ってはいけません。
手芸店やビーズ商品を扱うお店では基本的に置いていませんのでご安心ください。
②購入時の注意点、刃先の長い物を買っておきましょう。
平やっとこは、どんな時に使う?
・マルカンの開閉
・ピンワークの連結
・カシメを閉じる
・コネクター部分を作る
これらを考慮して、刃先の長い物が好まれるようです。
刃先の短い商品を買うと、後で買いなおしが出てきますので、
最初の1本から、刃先の長いものを探しましょう。
③長く使う事を考えて、100均の工具には慣れないで欲しい。
工具は使い慣れるのが一番です。
100均の工具は、お使いにくく壊れやすい。
当たり前です。
何年もかけて研究に研究を重ねた工具メーカーさんでさえ、
日夜、もっと使いやすいものを。と研究費を掛けて開発しているのに
買う消費者さんが100円で手に入れる。なんてあり得ません。
粗悪なものです。その場限りのものです。
しかし、そういうその場限りの物が必要な事もあります。
100均で買う工具は、たった一度のアクセサリー作りや、
作ったアクセサリーを潰して廃材にするなどの、作品の良し悪しが関係ないところで
使うのが正解です。
もし、自分らしい作品を作りたいと思うのであれば、
使い慣れる為に、工具メーカーが作る工具を最初に購入しましょう。
④平やっとこのサイズはどれを選ぶ?
平やっとこのサイズは、手のひらを当ててだいたい同じぐらいであれば問題ありません。
でも、量販店では心配。と言う方は、
手芸店のビーズコーナーやビーズを扱うサイトなどでご検討下さい。
たとえば、いきなり 楽天市場やアマゾンなどで「平やっとこ」と検索するのはいけません。
何に使う様に作られた平やっとこかが解らないからです。
平やっとこはたくさんの種類があるので、見ただけでは解らない事ばかりです。
手芸店のビーズコーナーやビーズを扱う専門サイトでは、
最初からアクセサリー制作に合わない平やっとこは置いていませんので安心して求められます。
高い安いで悩む方もいらっしゃると思いますが、ちゃんとしたメーカーの商品であれば
高いには高いなりに、安いなら安いなりの商品である。という事は工具に限らず共通した事です。
ご自分がこれからどうしたいか?続けたいか?今回だけの事なのか?などを考慮して
価格を見る事が大切です。
⑤グリップ
滑りが悪かったり、使っているうちにベタベタして来たというお話をお聞きした事があります。
特にラバー製のものに注意する必要があります。
ラバー製のものは滑りにくいと言われますが、グリップがツルツル滑る事は基本的にありません。
むしろ、滑りにくい方が作業がやりにくい…と感じる事もあります。
また、グリップ部分は一生懸命にアクセサリーを作っていると汗が出る事もあり、
その汗でグリップの素材によってはベタベタしてきた。というお話を聞いた事もあります。
プラスチック成形の物がおすすめですが、最近では色んな研究がすすみ、
扱いやすいグリップも多く出されているようです。
一般に販売されている物は、ケースで実際に手に触れなかったり、ネットなどで買う場合も
実際に握る事ができません。
グリップが適正なものかどうかは、工具メーカーで出している物は問題無いでしょう。
⑥刃先の素材
まさか…と思いますが、錆びが出る商品があります。
最近では、手芸屋さんでも勧めないようになり少なくなりましたが、ベストはステンレス製のものです。
長く傷が付かず使えますし、奇麗、もちろん錆びの心配もありません。
それでは、最後におさらい。
平やっとこ購入時の注意点をまとめておきましょう。
①ギザ無しを選ぶこと
②刃先が長く細いものを選ぶこと
③長く使うために100均の商品を選ばないこと
④女性の手になじむ大きさを選びましょう
⑤グリップはベタベタしないもの
⑥刃先はステンレス製
以上は、最低限に大切な事なので守って下さいね。
平やっとこの使い方も是非、参考に見て下さいね。
葉月硝子